無農薬栽培綿 手つむぎ 手織り ストール・マフラー2020-01-10T17:09:49+00:00
ゆかしな

無農薬栽培綿 手つむぎ 手織り
ストール・マフラー

100年間無農薬の畑で育てた綿花、丁寧に紡がれた手つむぎ糸、やさしい風合いの手織り。Yukashinaのストール・マフラーは、自然にやさしく、人にやさしく。ふんわりとした肌触りで春夏秋冬よりそいます。

01. 100年間無農薬の畑で育てた綿花

100年間無農薬の畑で綿を育てる

ストールには、益久染織研究所の手つむぎ糸を使用しています。糸の素材は、無農薬の畑で収穫された綿花。中国山東省の農村にある広大な畑では、はるか昔に畑となってから、一度も農薬や化学肥料が使用されたことはありません。

通常オーガニックコットンと呼ばれるものは、3年以上無農薬・無化学肥料で栽培された綿をいいますが、近代化の波から守られたこの地は100年以上無農薬です。今も機械を使わず、鋤や鍬を使って耕し、にんにくの裏作で虫害を防ぎ、三年綿花を栽培したのち畑を換えるなど、昔ながらの手作業と工夫で畑を守っています。

この希有な畑が今も存続しているのは、益久染織研究所の創立者である廣田益久さんのおかげといっても過言ではありません。昭和56年、中国開放政策の一環で、染織の専門家として農村を指導する要請を受けて、廣田さんは中国に渡りました。そしてこの村と出会い、日本ではすでに滅びてしまった昔ながらの綿花栽培、手つむぎが今も息づいていることに深い感銘を受け、どうかこの村をこのまま存続させたいと思いました。しかし当時中国のやろうとしていたことは、大量生産、大量消費に見合った農村の近代化で、廣田さんの思いとは逆行するものでした。廣田さんは交渉の末、無農薬・無化学肥料の綿作りを続けることを条件に指導を引き受けることにし、この地に日中合弁の工場をつくり、昔ながらの綿作りによる綿製品の製造をはじめたのです。

廣田さんの考えはなかなか理解してもらえませんでしたが、近年、環境を大切にした物作りの意義がようやく広まってきました。今でこそ「オーガニック」という言葉がよく使われますが、廣田さんはその何十年も昔から地道な取組みを続けてこられたのです。

02. 手つむぎの糸

オーガニックコットン 手紡ぎの風景1

畑で収穫された綿花を紡ぐのは、村の女性たち。
まず繊維を揃えて綿の塊をつくり、それを糸車にかけて糸を紡いでいきます。

少女の頃から手紡ぎをしてきた熟練のおばあさんでも、1日休みなく働いて紡げるのはわずか200グラム。母から娘へと引き継がれていくこの手作業。丁寧で地道な作業に頭が下がります。

手つむぎの糸はどうしても太さにムラができますが、織り上がると何ともいえず良い風合いに仕上がります。肌触りがよく、静電気を起こさないのでチクチクしません。敏感肌の方、首まわりのケアの必要な方には特におすすめです。

また、手つむぎ、手織りによる布には天然のUVカット効果があります。糸のムラ、織りのムラによる凸凹が紫外線を遮蔽してくれ、そしてコットン自体にも、ふわふわの綿がまるで赤ちゃんを包むおかあさんのように紫外線から中の種子を守るという天然の力が備わっているのです。水にも強く、濡れた状態で繊維の強度が増すので、洗濯を繰り返すほどいい風合いに。

綿の収穫から織りに至るまですべて手作業でつくられたYukashinaのストールは、夏は涼しく、冬はあたたかくなるよう温度を保ってくれます。私たちの身体と同じように空気や水分を吸ったり吐いたり、生きて呼吸しているコットン。しっくりと肌になじんで、暑い夏も寒い冬も過ごしやすくしてくれます。

ぜひYukashinaのストールを春夏秋冬さまざまなシーンでお使いください。

一般紡績糸と手つむぎ糸の違い

ito_hikaku

機械で紡いだ糸(画像左)は、表面も中心も均一に撚りがかかっているので、真っ直ぐな糸になります。また、表面をなめらかにして光沢などを出すために、薬品処理が行われています。一方、手つむぎ糸(画像右)は中心は撚りがかかっているのでしっかりしていますが、 薬品処理を一切行っていないので、表面はわた状のままです。

製品には、綿の葉・茎などが含まれております。それは、薬品処理、漂白など一切行っていない、証でもあります。

土間が残る昔ながらの家
収穫された綿
綿のかたまり「じんき」の作成。紡ぐための準備です。
糸車で撚りをかけながら、綿をひきだして糸にしていきます。
綛になった状態の糸。

03. 手織りの味わい深さ

Yukashinaのストールは、その一点一点が手織りです。

人の手でつくったものだから、織具合も形も微妙に異なります。一点一点、表情があります。何とも言えないこの味わい。そのひみつは…。

ストールの織り手は、障がいのある人たちです。時には無心に、時には楽しく、時には休憩しつつ自分のペースで創作に取り組みます。あせりは禁物。ゆっくり、ゆっくり、丁寧に。時間がかかっても彼らは立派な職人さん。織機の扱いも大したものです。

織作業は、簡単そうに見えて実は奥深い作業です。打ち込みの強弱や杼の入れ具合により織具合が変化します。その微妙な織りムラと手つむぎ糸自体のムラの組み合わせにより出てくる独特のゆらぎが、味わい深さにつながっています。

創作は、障がいのある人に良い影響を与えると言われます。実際物作りが好きな方が多く、生き生きと創作活動に取り組んでおられます。ただ、お天気と一緒で、その日の気分がのらなくて手が止まってしまうことも彼らにはよくあることです。生産数や納期のリスクを補うために、施設および作業所の職員さんにご協力頂いておりますが、気分がのらない日はどうあがいてもお手上げ…という場合もやはりあります。

そのため、パターンメイド商品の場合に限り、納期を1〜2ヶ月とらせて頂いております。織り手の特性とお考えくださり、ご了承頂けましたら幸いに存じます。織り手も、スタッフも、お客様も、自然なかたちでもちつもたれつ。それが私たちの願いです。

Products

原材料が手に入らなくなりましたので製造を終了いたしました。

Limited edition

2018 A/W nest Robe
https://nestrobe.com/
製品については直接お問い合わせください。

手紡ぎ 手織り オーダーメイド ストール

パターンメイドのストール

手つむぎ・手織りのストール・マフラーは、サイズ・手織柄・糸色の組み合わせでご注文。手つむぎ糸は50色、オリジナルの1枚をお求めください。詳細はこちら

手つむぎ 手織り 草木染めのストール

草木染めのストール

じっくり時間をかけて染め上げた、自然の植物で染色したシリーズです。使うほどに風合いが増す、天然染料ならではの味わいをお楽しみください。詳細はこちら

手紡ぎ 手織り ハンカチ

手織りのハンカチ

ストールと同じ手つむぎ糸を使用し、強めに織り上げています。詳細はこちら

UV Protection 95%

Yukashinaのストールは、天然UVカット。
紫外線遮蔽率95%